レコーディングのためロサンジェルスに来て7日目、初の休日。

寝ているマサを起こさないように部屋をぬけだす。
暖かいロスも早朝の空気はひんやりしている。
朝のひかりが斜めに射す、車の少ないストリート。

住宅街を歩く。
テラスに残されたコークの空き瓶。
大きなふさふさの犬と散歩している、おじさん。
「おはよう。よい一日を」 「ありがとう おじさんもね」

白く「ICE CUBE」と書かれた黒いベンチでひと休み。
もうすぐBOOTLEGSがリリースされるICE CUBE。
昨日はニューアルバムが出たばかりのTLCのバスを見たっけ。

広いストリートに向かって歩く。
芝生を輝かすスプリンクラーの水。
ガレージセールの準備を始める、おばさん達。

開いたばかりでガランとしたカフェに入る。
エスプレッソを一杯。
通りを眺める。もう、すっかり昼間のひかり。
新聞を片手に入ってきた、白髭のおじいさんと入れ違いに店を出る。

信号を渡りやはり開いたばかりのタワーレコードに。
まだ客がいなくてガランとしている。

ゆっくり店内を見ていく。

数枚のCDを選びレジに。
「おまえセンスいいな」
デブな黒人のあんちゃんが白い歯を見せる。

しかし、この日選んだ3枚のCD。
ジャケットが似てるなあ。